第3弾 比嘉真美子インタビュー

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今年も日本女子ツアーのシーズンも終了し、比嘉真美子のプロ2年目も幕を閉じた。

今年の比嘉は、様々なことにチャレンジした1年であった。

日本ツアーこそ未勝利に終わったが、海外メジャーや日本を代表して国別対抗戦にも出場。

さらに米女子ツアーの予選会にも挑戦した。

自身、納得いく結果こそ残せなかったが、多くの収穫があったに違いない。そんな比嘉に胸中を聞いた。

 
――今年でプロ二年目が終わりました。
今シーズン成長した部分、大変だったことはどういうところでしょうか。

 一番は忍耐です。

いろんな物事がうまくいかないのは分かっていますけれど、理想を言えばずっとうまくいってほしいと思うのが普通ですよね。

でも、今年はそうじゃなく、かなり辛かったり、悩んだり、苦しんだりすることが一番多かったなと思うんです。

でも、そこで忍耐力というか、苦しい中でも逃げ出さないでやりきる。

やりきることを今年は学んだのかなと思います。

 大変だったのは、肉体的な面より気持ちの部分ですね。出場するすべての試合で、絶対に勝つというメンタルが大事だと思います。

 
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-ー日本ジュニア選手権、日本女子アマチュア選手権、夏の全国大会と大きな大会で優勝したりと、思い通りにタイトルを獲得してきた比嘉プロ。
周りから見ていると、壁にあたって悩むといった経験は今までなかったのではと感じるのですが?

 一試合についてすごく悪いときはありましたけれど、年間を通してっていうのは今までなかったので本当に辛い1年でした。

ただ、色々と学ばないうちにこうした辛い経験ができたことは良かったと思っています。

技術やメンタル面で自信がついているときに、こういう調子の悪い年が来てたらかなり気持ちに響いていたと思います。

技術もメンタルもまだまだ未熟だと思うので、そういう中でこういう辛い経験ができたのは今後のプラスになると思います。

――精神面での成長・強化という点で、メンタルトレーナーなどのトレーニングの必要性を感じますか?

必要性は感じます。

まだまだ自分が未熟ですし、そこは柔軟にやらないといけないかなとも思っています。

自分が必要と思ったり、いいなと思うことは取り入れたい。
メンタルは強い方だと思うのですが、今年はやっぱり成績が出ないことが一番しんどいですね。

 
――スコアが崩れて調子を落とす選手もいる中で、比嘉さんは賞金シードも獲得しました。
今年はどうにか耐えるゴルフをしてきたという印象があります。

 そうですね。ただ、今年はティショットが悪いので、アプローチとパターを頑張ろうと思っていました。
だから逆にショットが悪くても、アプローチが良ければいいし、自分でもその部分はかなり良くなってきたと思います。

悪いことばかりじゃないので、自分で良いものを見つけていかないと辛いだけだと思うんです。

これは逆にチャンスだと思っています。

これでショットが良くなってきたら、怖いものなしだっていうくらいのショートゲームを今は養う期間だと思っています。

そうすればモチベーションも上がってきます。

考え方はすごく大事ですよね。

 
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――来年はまた試合数が増える予定ですね。

戦う場所が増えることは、プロゴルファーにとっては本当にありがたいことだと思います。

だから、ものすごくモチベーションも上がっています。

去年は2勝しましたが、今年は苦しい時期が続いても逃げ出さずやりきることができて、結果シード権も獲ったので、それは自信にしていいのかなと思います。

 
――今年は家族も一緒に苦労しながら戦ってきた1年だったと思います。

今年は辛いことが多かったのですが、それでも戦ってこられたのは家族の存在や様々な言葉があったからです。

すごく気持ちが楽になったこともあります。

成績出なくて、本当に辛いって家族に話したこともありましたし、泣きながら辛い…って話したこともありました。

 
――涙を流した時期があったんですね…。

すごく号泣しました。

その時、母がこんなことを言ってくれたんです。

「シード選手と呼ばれるプレーヤーになって、プロゴルファーって1000人余りいて、年齢もバラバラ。そこから50人しかシード選手になれないんだよ。

がんばった結果がそうなんだから、自分を責める必要はないんだよ。

今年は楽にやればいいじゃない」って。

そう言われたときは、すごくフッと力が抜けて…。

それからすごく楽になりました。

 
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――オリンピックについてはどうでしょう?

 もちろんオリンピックには出場したいですが、正直言って今は、気持ちよくゴルフするのが目標です(笑)。

 
――具体的にどういう意味ですか?

自分がやろうとしてるプレーがしたいってことです。

そういうプレーができてくれば、絶対にトップ10は外さないと思うんです。

結果よりも内容を優先していきたいんです。

今ではショートゲームも少しずつ良くなってきて、ショットが自分のリズムで振れるようになってきました。

気持ちよくプレーできれば、絶対にいい位置でプレーできる自信があります。

 
――自信を持つことはすごく大事なことだと思います。

 私は来年こそは、何倍も成長できると思っています。技術やメンタルは確実に成長していると思うので、今年1年戦ってきたことで、無駄なことは一つもありません。

 
――オフに課題としていることはありますか?

 まずはしっかり体を作ること。
さらにしっかり打ち込みしてスイングを固めることですね。

あと、元気になること(笑)。

一年間のうち9カ月のシーズンを乗り越えられるだけの元気を養うんです(笑)。

充実したオフを過ごしていきますよ!

 
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取材・文/金明昱